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胸腰部の構造と機能

機能解剖

胸腰部の脊柱は、隣接する椎骨の下関節突起と上関節突起で形成される椎間関節と、椎間板を含む

椎体間の関節で連結されています。

前者は、典型的な解剖学的関節(滑膜関節)で、関節軟骨(硝子関節)や滑膜・関節包を有します。

後者は、線維軟骨結合による機能的関節で、正式な関節名称は存在しません。

また、胸椎部には肋骨頭関節と肋横突関節があり、両者を合わせて肋椎関節と呼びます。

 

胸腰部に生じやすい機能障害

胸腰部共通の役割は、脊髄神経の保護と、3軸性の大きな可動域を確保することにあります。

この相反する役割を担うには、脊柱全体および椎体間の分節的な安定性が必須条件になりますが、

骨と靭帯のみでは十分な安定性が得られないことが報告されています。

さらに、胸椎部では、前方に位置する胸郭の重量が屈曲方向にかかります。

腰椎部では、仙骨の傾斜と体幹の重量により、前下方に滑ろうとする力が常に発生します。

そのため、胸腰部の筋・筋膜の活動が重要となるが、重量物を取り扱う仕事に従事している方は

過負荷陥りやすくなります。

また、加齢やスポーツなどの要因による継続的な不良姿勢、脊柱アライメント異常が椎間関節および

椎間板の変性に影響を与え、疼痛を生じることが多いです。

 

胸腰部の安定化機構

胸腰部を安定させるために静的安定化機構と動的安定化機構が存在します

 

静的安定化機構

・骨形態:上関節突起の矢状面に対する傾きが、椎体の前方滑り・軸回旋の抑止効果を高めます。

・椎間板:髄核と線維輪で構成され、椎体間の運動と体重支持に関わります。

・関節包・靭帯:関節包は腹側で黄色靭帯と背側で多裂筋と線維結合し、脊柱全体の安定性に寄与しています。

 

動的安定性

・固有背筋内側の配置:椎体の棘突起と横突起の隙間を埋める形で、長・短回旋筋、多裂筋、半棘筋が存在し、その線維方向は外下方に向かって走行しています。脊柱を帆船の帆を支える支柱に例えると、固有背筋群は支柱を安定させる支索の役割を果たします。

・腰方形筋:腸骨稜から起始し、第12肋骨および第1〜4腰椎の肋骨突起に停止する。左右の腰方形筋の収縮は、腰椎を圧縮し、安定性に大きく寄与します。

 

胸腰部の運動

胸腰部の運動は、解剖学的関節である椎間関節で起こります。

椎間関節は、関節面が平坦な平面関節でその関節運動の特徴は、滑り運動しか起こらないことに

あります。

体幹屈曲運動の場合、上関節突起に対して下関節突起が滑り運動を起こすため、椎体間の背側は広がり

逆に腹側は狭くなります。

同時に椎間板の腹側が凹み、背側が凸になります。

この椎間板の柔軟な変形が転がり運動の代わりを担い、胸腰部の円滑な運動が可能となります。

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