BLOGブログ

BLOG

11

肘関節の構造と機能

機能解剖

今回は、肘関節の構造と機能についてご紹介します。

肘関節複合体は、上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕からなる腕尺関節、上腕骨小頭と橈骨頭からなる腕尺関節、橈骨頭の関節環状面と尺骨の橈骨切痕からなる上橈尺関節によって構成されます。腕尺関節と腕橈関節では屈曲/伸展運動が、車軸関節である上橈尺関節では回内/回外運動が生じます。なお、回内/回外運動は、上橈尺関節と下橈尺関節の2つの関節で生じる運動です。

 

肘関節に生じやすい機能障害

肘関節は大きな可動性を有します。蝶番関節である腕尺関節の構造から、肘関節屈曲/伸展の最終域では側方安定性が高く、中間可動域では靱帯や筋が安定性を担う役割が大きくなります。そのため、中間可動域において、スポーツなどによる強い外力や日常生活で頻回に外力が加わった場合、安定化機構への負荷が増加し、疼痛を生じます。また、肘関節の屈曲/伸展運動と前腕の回内/回外運動が制限されると、肩関節や手関節の疼痛が誘発されることもあります。

 

肘関節の安定化機構

肘関節の安定を図るために、静的安定化機構と動的安定化機構の2つがあります。

□静的安定化機構

・骨形態:上腕骨滑車と尺骨滑車切痕からなる腕尺で適合性が高い。特に屈曲最終域では尺骨鉤上突起に、伸展最終域では肘頭が上腕骨肘頭窩にはまり込みます。

・滑膜ヒダ:関節窩の深さを補うように存在する線維軟骨組織、前上方の関節唇を損傷する場合が多いです。

・関節包・靱帯:関節包靱帯が安定性に寄与する。肘関節の靭帯は、内側の内側側副靭帯と外側の外側側副靭帯に分けられます。

 

□動的安定化機構

・内側支持機構:前腕屈筋群のうち、上腕骨内側上顆から起始する尺側手根屈筋、浅指屈筋、橈側手根屈筋、円回内筋は、肘関節の外反を制動します。

・外側支持機構:前腕伸筋群のうち、上腕骨外側上顆から起始する長・短橈側手根伸筋は、肘関節の内反を制動します。

 

肘関節の運動

尺骨の滑車切痕には滑車溝と呼ばれる溝があり、この溝に尺骨の滑車切痕がはまって動くことで肘関節の運動が可能になります。つまり、滑車溝がレール、滑車切痕が車輪となって、運動の軌跡を決定しています。上腕骨滑車後面の滑車溝は、肘関節伸展運動におけるレールであり、外側に傾斜しています。そのため肘関節が伸展すると、前腕は外反します。この外反角度を肘角と呼びます。肘角は、肘関節伸展位において、上腕の長軸と前腕の長軸がなす鋭角になります。

 

 

 

 

 

RELATED

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP