コーディネートフェーズ
コーディネートフェーズでは、理想的なアライメントを崩す動作を見つけ修正することで、獲得したアライメントが崩れるのを防ぎ再発防止に役立ちます。
アライメントを崩す動作として、膝を開きすぎているポジションや距骨下関節回外のポジションがあります。
よって、スタビライズフェーズで行ったトレーニングを軸に行い、親指の付け根荷重の習慣化を図ります。
スタビライズフェーズで行った動きをそのまま行うのでは無く、片足で行ったり、少し外力を加えたりなど工夫して行います。
習慣化できた後は競技復帰に向けたトレーニングを開始します。
競技復帰に向けたトレーニング
復帰に向けたトレーニングとして、最初に直線のランニングから開始します。
時期としては痛みがなくなってから行い、基礎的な体力を元に戻し練習に参加できるように徐々に速度を上げていきます。
直線の全力疾走が問題なくできたのであれば、スラローム走やカッティング走、ストップ動作、ラダーなど複合的な動きを織り交ぜたトレーニングを行います。
注意する点として、怪我した方の足から切り返しやストップを行わないこと、切り返し時に捻挫した方向から切り返さないことでリスク管理ができるため重要です。
複合的な動きができたら、ミラードリルを行い不規則な動きに対応しながら、無意識的に足首を安定させられるかどうかをみていきます。
まずは自分が動く側を行いしっかりステップを踏めるかを確かめた後、動きについていく側を行います。
この時、動きについていこうと頑張りすぎて再び捻挫してしまうケースがありますので、最初はゆっくりで切り返し少なめで行います。
徐々に強度を上げ、最終的には全力で反復横跳びするスピードで、切り返し多めでしっかりと行えると良いです。
ミラードリルが完璧にできたら、少しずつ競技練習に参加し完全復帰を目指します。
復帰した後も引き続きリハビリのメニューを行うことによって、さらに再発防止が期待できます。
足関節捻挫は軽くみられがちですが、しっかり対処するかしないかで今後の生活やパフォーマンスに大きく影響します。
早く競技復帰したい気持ちはわかりますが、我慢してしっかりリハビリを取り組みましょう。
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