BLOGブログ

BLOG

5

野球選手の胸郭出口症候群①

外傷・障害

胸郭出口症候群(Thoracic outlet syndrome:TOS)は、斜角間隙、肋鎖間隙、小胸筋下間隙の腕神経叢や鎖骨下動静脈が圧迫されることにより、手指・腕の痺れ、冷感、脱力感、肩、肩甲部、前胸部痛みなどが発生します。

男女比は1対3で女性で多く、20〜40歳代に好発します。

投球障害で生じるTOSは、コッキング期からアクセレーション期に上肢下垂位と比べて第一肋骨と鎖骨の距離が50%小さくなることから投球動作中に起こります。

テストで原因を見つける

Wrightテスト、Allenテスト、Roosテスト、Moreyテストを少し変更して行うことで見つけていきます。

Wright,Roosテストでは、座位で肩関節外転90°、外旋90°、肘関節屈曲90°の基本ポジションに加えて首を投球側に回し(Allenテストのポジション)、肩関節外転角度は90°だけでなく70〜120°の範囲で行います。

必要に応じては肩水平外転も加えて行います。

手順としては、Wrightテスト→Wrightテスト+頚部投球側回旋→+外転角度変化→+水平外転を行い、脈が弱くなったポジションで手指の開閉を30回行います。

座位、正座、膝立ち、立位でテストを行い、アライメントの評価も同時に行います。

Moreyテストは鎖骨上窩で腕神経叢を圧迫し神経症状をみます。

これに加えて頚部の筋肉、小胸筋などの前胸部の筋肉の緊張を視診、触診、圧痛も評価します。

テストで見るときの注意点

テストを正座で行うときは骨盤が安定するため骨盤帯から下の問題はなくなります。

この際、胸椎が過度に伸展している場合、自然な脊柱アライメントに正すだけで症状が軽快する場合があります。

このときはアライメントを調整するだけで治っていくかもしれません。

立位でテストを行う場合には荷重している場所に注意しなければなりません。

TOSの人は前足部荷重が強くその結果、骨盤の前傾、脊柱の伸展が起きるため症状が出やすいです。

よって、足部・足趾などの下肢アライメントや投球時の荷重点を見るのも大切です。

RELATED

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP