股関節インピンジメントは約10年前まで日本ではあまりないものとして考えられていました。
しかし、股関節唇損傷の60%以上の原因は股関節インピンジメントとされています。
症状
股関節唇損傷の80〜90%の割合で股関節前面に痛みを訴えます。
この時「Cサイン」と言って手をCの字にして股関節の前面と横を同時に押さえるように痛みを訴えます。
グロインペイン症候群と異なる点としてリハビリで筋スパズムを取ったとしても、可動域制限が残り可動域終末で頭痛が出るところです。
可動域制限は屈曲・外旋・内旋・外転・内転で制限が出ます。
前方インピンジメントテストで痛みと引っ掛かり感があると陽性となります。
手術適応と男女差
関節唇の断裂がはっきりわかる場合や保存療法で3ヶ月以上経っても改善が見られない場合は手術適応となります。
保存療法を続けすぎると変形性股関節症になるので注意が必要です。
男女差は10〜30代までは男性の方が多く、40〜50代では女性の方が多いです。
年齢別で見てみると40代が多く、その次に10代が多いです。
50代以上では変形性股関節症に進行する場合があり、軟骨が傷つきそうな場合手術をした方が良いです。
60代を超えてくると人工関節にするという方法がありますが、40〜50代では早いため関節唇を修復してインピンジメントを起こらなくする方法をとった方が良いです。
手術は股関節鏡視下手術で行われるためアスリートにはデメリットよりもメリットの方が多いためお勧めです。
股関節インピンジメントは放置すると変形性股関節症へ進行するので放置しないようにしましょう。
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