膝蓋骨の周辺の痛みでは、膝の内が痛いという人が多く、これを「anterior knee pain」と言います。
膝の内側は何故か痛みを敏感に感じ、膝の動きが極端に悪いです。
ちょっと内側の靭帯を痛めると、通常2〜3週間で痛みは消失しますが、中にはかなり長引く時もあります。
何故かは分かりませんがこれはよくあることです。
ハンター管症候群
縫工筋と下の筋膜から伏在神経が分岐しており、膝の内側の筋肉が硬くなると神経が締め付けられ、痛みが出ます。
圧痛としては膝の内側全体で痛みを発し、特定しにくいいことが特徴です。
通常膝が痛い時は階段の上りは大丈夫で下りが辛くなりますが、ハンター管症候群は上りで辛くなることが特徴です。
症状が進行していると寝ているだけでも痛みがありますが、症状が軽ければなんとなく痛いという人もいるぐらい様々です。
マッサージが特に有効とされており日常的にケアをすることが重要です。
離断性骨軟骨炎
8〜10歳の子どもが膝が痛いと言い始めたら離断性骨軟骨炎を疑ってください。
子どもの時期は軟骨が厚く、その軟骨が骨化することによって骨が形成されるのですが、この骨化が阻害されることによって離断性骨軟骨炎が発症すると考えられています。
男の子にとても多く、軟骨にストレスがかかり剥がれ始めます。
剥がれ始めると痛みが強くなりますが、剥がれて遊離体となると日常生活での痛みは消失しますが、ロッキングが起こります。
剥がれないようにすることが1番ですが、剥がれ始めても積極的に手術をすることはあまり多くないです。
遊離体となりロッキングを生じた場合は手術をすることがありますが、自己修復力で治癒することもあるので急いで手術を行う必要はないです。
運動していて膝、特に前の内側が痛む場合は1度診てもらうことをオススメします。
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