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オーバーヘッド動作で生じる外傷・障害(肘内側側副靭帯損傷)

障害予防

今回はオーバーヘッド動作で生じる外傷・障害として肘内側側副靱帯損傷について書いていきたと思います。

肘内側側副靱帯とは

肘内側側副靱帯(MCL)とは、内側上顆下端前方から起始する前斜走線維(AOL)、後斜走線維(POL)、横線維(TL)からなります。

AOLは外反ストレスに最も強く、野球選手はこの靭帯を損傷しやすいとされています。

AOLは伸展・屈曲のすべての可動域において長さはあまり変わりません。

POLは最大屈曲時で伸展時の2倍の長さになり、瘢痕化が屈曲可動域の制限の原因となります。

TLは、機能的意義の少ない線維だとされています。

病態

オーバーヘッド動作における損傷は投球によって起こり、小児期ではMCL付着部の裂離骨折をおこし、リトルリーグ肘と呼ばれます。

リトルリーグ肘の裂離骨折が治らず偽関節になっても痛みは数週間で消失します。

しかし、年齢が高くなるにつれ運動強度が増し痛みが出てきます。

これは繰り返す損傷に対する靭帯の変性が原因になります。

中高生では投げすぎによる肘への過度な外反ストレスによって損傷します。

治療

治療としては、初めて痛くなった後3ヶ月の投球禁止します。

その後キャッチボールをし、痛みが残った場合、競技復帰を望む場合は靭帯再建術「トミージョン手術」を行います。

この手術は競技レベルを変えずに復帰できる人の割合は90%を超えており、ポジションを変えて復帰した人を含めるとほぼ100%となります。

術後は2〜4週間ギプス固定を行い、ギプス除去後肘関節自動運動を行います。

術後4ヶ月は塁間以下のキャッチボール、6ヶ月後は軽い投球練習、8ヶ月で全力投球を許可します。

 

靭帯損傷を筋トレでカバーすることは不可能なので痛みが発生したら、まずは3ヶ月投球を中止して様子を見ていきましょう。

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