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上腕二頭筋長頭腱断裂

腱は、骨格筋と骨を結びつけている強靭な結合組織で、筋収縮によって得られたエネルギーは腱によって骨に伝えられます。腱は膠原繊維がほとんどで、筋肉のような伸縮性はないため、外傷や筋の収縮で引き伸ばされると断裂が起こります。

原因は、スポーツ外傷や骨折にともなうほか、退行変性・関節リウマチ・化膿性炎症などによって腱が弱くなって切れる病的断裂があります。切創などによる開放性断裂と、創がなくて生じる閉鎖性の断裂(皮下断裂)があり、断裂の程度により、腱全体が離断した完全断裂と、一部だけが切れる部分断裂(不完全断裂)とに分類されます。

上腕二頭筋長頭腱の場合、結節間溝と呼ばれる上腕骨近位部にある溝に入っており、上腕骨と長頭腱に摩擦が起きやすい構造になっているため、ストレスが繰り返しかかることで炎症が起こりやすく、炎症や刺激が繰り返し起こることによって変性しやすくなります。肉体労働やスポーツにともなって、急に力を入れた時に腱が断裂するケースが多くなります。

症状は、疼痛・皮下の陥凹・圧痛・腫脹・内出血などを生じ、上腕二頭筋長頭腱断裂の場合、二頭筋遠位に力こぶが出現します。

治療は、受傷直後にRICE処置を行うことが重要になります。保存療法や手術療法かは、断裂を生じた部位や損傷状態、年齢、基礎疾患などの患者背景によって選択されます。早期から適切なリハビリテーションを行います。上腕二頭筋の場合、長頭腱が断裂しても受傷部以外の短頭と肘関節屈曲にはたらく他の筋群があるため、ADL(日常生活動作)に支障が出るような問題にはなりません。そのため、完全断裂であっても保存療法を選択することがほとんどになります。ただし、保存療法では腕を屈曲・回外させる力が8~21%失われると言われています。若年者や肉体労働者では断裂した腱を上腕骨の上端に固定する手術がすすめられます。手術した場合、術後は三角巾下での屈曲訓練から2週間程度後に完全伸展とします。

滑液包炎

内反肘・外反肘

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