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滑液包炎

滑液包炎は、関節周囲に存在する滑液包に炎症が生じて滑膜炎を起こすものをいいます。肩や膝などに生じ、肩関節の滑液包炎は五十肩の主原因になります。膝窩部の滑液包炎はベーカー嚢腫といわれます。急性滑液包炎は通常、滑液包の滲出液を生じます。

関節の慢性的な酷使(機械的刺激)が大きな発症要因で、外傷・痛風・偽痛風やリウマチ・急性または慢性の感染症(特に黄色ブドウ球菌)などが原因となります。中年以降の女性に好発し、変形性膝関節症に合併することが多くなります。

症状は、運動時の疼痛や限局性の圧痛・関節可動域制限・腫脹。結晶誘発性関節炎や細菌感染によるものは発赤(紅斑性)をともないます。炎症が関節周辺で続く(慢性滑液包炎)と、関節の線維化によって関節可動域制限(機械的な引っかかりなど)をきたすことがあります。

検査・診断は、運動時の痛み・腫脹・圧痛などから診断を進め、滑液包穿刺で滑液を分析し、感染症や結晶誘発性関節炎を探ります。

治療法ですが、保存療法としては安静(一次的な固定など)・NSAIDsの投与・ステロイド薬の局所注射・穿刺・排液などがあります。慢性滑液包炎では、関節可動域訓練も重要となります。また、原因疾患の治療も行います。手術療法は、滑液包切除術があげられます。

予後は、原因疾患の治療が行われなかったり、慢性的な酷使が続いたりする場合、再発するケースが多いので注意しましょう。

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