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下腿疲労骨折~損傷のメカニズムと症状~

下腿は、全身の中でも疲労骨折の最も好発する部位になります。中でも脛骨での発生は最も多く、疲労骨折全体の45%を占めています。これに対して腓骨での発生は全体の1割に満たない程度になります。

損傷のメカニズム:荷重時に脛骨には下腿全体が受ける荷重の5/6がかかるとされ、これに対して腓骨には1/6の荷重がかかるにすぎません。脛骨は、わずかに前方凸の彎曲を有しており、過重負荷により前方の骨皮質には張力(牽引力)が、後方の骨皮質には圧縮力が加わります。脛骨の疲労骨折はその発生箇所と発生メカニズムにより二つに大別されます。

疾走型疲労骨折は近位1/3から遠位1/3までの内側後方に発生し、この範囲のどの高位にも発生しうります。長距離走選手に発生が多いですが、持久的なランニング動作のトレーニングが行われる限りどのような競技にも発生しえます。

跳躍型疲労骨折は、骨幹中央部付近前方に発生し、跳躍選手・体操選手・バレーボール選手のほか、投擲やハードルの選手にも発生がみられますが、疾走型に比べて少なくなります。

これらの他に、膝部の脛骨内顆や足関節内果の基部に発生する疲労骨折もありますが、少数になります。前者は、跳躍や急な停止、方向転換などに際して内果基部に衝撃が反復して加わって発生すると考えられます。

腓骨に発生する疲労骨折も近位部の跳躍型と遠位部の疾走型に大別されます。近位部の跳躍型疲労骨折は陸上競技の跳躍、短距離やバスケットボールなどの競技でも発生します。また、うさぎ跳びで発生しやすいことも知られていて、腓骨頭の数cm遠位部にみられます。遠位部の疾走型疲労骨折はランニング動作のある多数の競技で発生が報告され、発生部位は外果の近位5~10cm付近になります。遠位部の疾走型で難治例や偽関節型を呈する例もあります。

症状:ランニングやジャンプ動作などで疼痛を自覚します。運動の初期には疼痛が軽微で違和感がある程度であっても、運動を継続するうちに疼痛が憎悪して続行が不可能になったり、瞬間的に強い力が加わると完全な骨折になることもあります。また、患部には圧痛があり、熱感がみられることもあります。

鼠径部痛症候群

下腿疲労骨折~検査と治療、リハビリテーション~

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